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07 · KOTODAMA

言葉が身体を動かす

— プラセボ効果とミラーニューロンの科学

静寂の中で — 言葉と心の関係

「病は気から」ということわざ、ありますよね。
でもこれ、単なる精神論ではなくて、医学の世界ではかなり真剣に研究されているテーマなんです。

「効く」と思ったら、本当に効いた

お医者さんに「この薬は痛みによく効きますよ」と渡されたら、 なんだか安心して、実際に痛みが和らいだ経験はありませんか?

実はこれ、ただの生理食塩水でも起きることがあるんです。 医学ではこれをプラセボ効果(偽薬効果)と呼んでいます。
「効く」という言葉を受け取っただけで、身体が本当に治癒に向かう。 言葉の力って、思っている以上にすごいのかもしれません。

逆のパターンもあります。
「この薬は副作用で頭痛が出ることがあります」と説明されると、 中身はただのビタミン剤なのに、本当に頭痛がしてくる人がいます。 こちらはノセボ効果と呼ばれています。
言葉ひとつで、身体は良くも悪くもなってしまうんですね。

2002年に発表されたある有名な研究では、 膝の手術の代わりに「切開だけして何もしない」偽手術を行ったところ、 本物の手術を受けたグループと同じくらい症状が改善しました。

患者さんの「治してもらった」という信念だけで、 身体が回復に向かったということです。

朝日に向かって — 言葉のエネルギー

見ているだけで、脳が真似をはじめる

もうひとつ、面白い発見があります。
1996年にイタリアの研究者が見つけたミラーニューロンという脳の神経細胞です。

たとえば、誰かが美味しそうにケーキを食べているのを見ると、 自分は食べていないのに、脳の中では「自分も食べている」ときと 同じ場所が反応するんです。
泣いている人を見ると自分ももらい泣きするのも、 あくびがうつるのも、この仕組みが関わっていると考えられています。

つまり私たちの脳は、目の前の人の感情や動きを自動的に「コピー」している。 離れていても共鳴してしまう。

カタカムナでは、音の一つ一つに意味(思念)が宿ると考えます。
コ・ト・タ・マ(言霊)は「転がり入り、統合され、分かれ出て、受け入れられる」。
言葉が身体に入って作用する流れを、古代の人たちはこんなふうに表現していたのかもしれません。

そしてヒ・ビ・キ(響き)は「根源から始まる振動のエネルギー」。
ミラーニューロンが示す「共鳴」の仕組みと、とても似ていると思いませんか?

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