言葉が身体を動かす
— プラセボ効果とミラーニューロンの科学
「病は気から」ということわざ、ありますよね。
でもこれ、単なる精神論ではなくて、医学の世界ではかなり真剣に研究されているテーマなんです。
「効く」と思ったら、本当に効いた
お医者さんに「この薬は痛みによく効きますよ」と渡されたら、 なんだか安心して、実際に痛みが和らいだ経験はありませんか?
実はこれ、ただの生理食塩水でも起きることがあるんです。
医学ではこれをプラセボ効果(偽薬効果)と呼んでいます。
「効く」という言葉を受け取っただけで、身体が本当に治癒に向かう。
言葉の力って、思っている以上にすごいのかもしれません。
逆のパターンもあります。
「この薬は副作用で頭痛が出ることがあります」と説明されると、
中身はただのビタミン剤なのに、本当に頭痛がしてくる人がいます。
こちらはノセボ効果と呼ばれています。
言葉ひとつで、身体は良くも悪くもなってしまうんですね。
2002年に発表されたある有名な研究では、 膝の手術の代わりに「切開だけして何もしない」偽手術を行ったところ、 本物の手術を受けたグループと同じくらい症状が改善しました。
患者さんの「治してもらった」という信念だけで、 身体が回復に向かったということです。
見ているだけで、脳が真似をはじめる
もうひとつ、面白い発見があります。
1996年にイタリアの研究者が見つけたミラーニューロンという脳の神経細胞です。
たとえば、誰かが美味しそうにケーキを食べているのを見ると、
自分は食べていないのに、脳の中では「自分も食べている」ときと
同じ場所が反応するんです。
泣いている人を見ると自分ももらい泣きするのも、
あくびがうつるのも、この仕組みが関わっていると考えられています。
つまり私たちの脳は、目の前の人の感情や動きを自動的に「コピー」している。 離れていても共鳴してしまう。
カタカムナでは、音の一つ一つに意味(思念)が宿ると考えます。
コ・ト・タ・マ(言霊)は「転がり入り、統合され、分かれ出て、受け入れられる」。
言葉が身体に入って作用する流れを、古代の人たちはこんなふうに表現していたのかもしれません。
そしてヒ・ビ・キ(響き)は「根源から始まる振動のエネルギー」。
ミラーニューロンが示す「共鳴」の仕組みと、とても似ていると思いませんか?
初出: HiBiKiサプリ 研究ブログ